2005年4月16日(土)
「春の植生調査」(旧甘柿橋〜才戸橋)

丹沢祭り協賛で行われる里山ウォークにあわせ、植生調査を行いました。

ウォーク参加者の方々に野の花を楽しんでいただこうと土手の草花に名札を立てながら歩きまし た。
用意した名札は、竹林の整備作業で切った竹を細く割ったもので、なかなか味の ある名札です。50本の重い名札を背負い出発です。


■ 里山ウォーク 草の名札たて

ともすれば見落としてしまう小さな花に大きな名札をたててます。似ている花も多いので図鑑とにらめっこもしばしば。。。

■ ニホンタンポポ

タンポポには大きく分けて「セイヨウタンポポ」と「ニホンタンポポ」があります。
見つけるたびに花の下を覗いて「ガク」がそっくり返っているかを確認。 

土手の入口近くや手入れされてる畑の付近は「セイヨウタンポポ」が多いようですが、圧倒的に「ニホンタンポポ」が多く、このことからも昔からの自然が残っていることが判ります。

■ コオニタビラコ

気がつかずにとうり過ぎそうなほど小さな花でもアップでみるとこんなにきれい!

■ タチツボスミレ

もっともポピュラーなスミレですが、優しい花です。

■ ジロボウエンゴサク

面白い名前の花ですね。
伊勢の地方では「スミレ」をタロボウというのに対しこの花を「ジロボウエンゴサク」というそうです。 
楚々としてとても風情があります。

■ ニリンソウ

花が2つ付くことからの名前ですが1つや3つもあるそうです。
毎年焼いて手入れされている河川敷に緑の大きな株になってたくさんありました。
花が終わる頃ヨシが大きくなってきて隠されます。

■ ヤマネコノメソウ

柔らかそうな葉に黄色の小さな花が目立ちます。なんともインパクトのある花ですね。

■ キランソウ(地獄の釜のふた)

山の斜面などにあり、茎は地面を這って拡がり、その様子と、民間薬として効力があることから、「地獄の釜にふたをして病人を追い返す」ということから「ジゴクノカマノフタ」とも言われているそうです。


植生調査中に写した写真のほんの1部分を紹介しました。
今年は3月に入っても雪が降るなど寒い日が多かったせいか、花も10日ほど遅れているかな・・と感じました。
(昨年の調査の時には咲き終わってた花がまだ咲いていたり、まだ芽が出たばかりのものも多かったように思います。)  
今回の調査で確認できたのは「69種」でした。5月にはいるとこんどは初夏の花が観察できるようになるでしょう。楽しみです。


更新:
2005年4月29日 21:32:06